屏風について 数え方や鑑賞の仕方など
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*基本情報*
概 要 部屋の仕切りに使う家具のこと。
特 徴 「2つで1作品」のものがある
支持体 長方形の枠に布や紙を貼ったもの
数え方 それぞれが一曲(いっきょく)
ひとかたまりが一隻(一隻)
対になるものが一双(いっそう)
観かた 折った状態で・低い視点で
屏風は部屋を仕切ったり、風を防いだりする用途で作られました。
現に、屏風という言葉は「風を屏(ふせ)ぐ」という意味から由来しているのだとか。
紙や布などを張った長方形の木枠を複数枚つなぎ合わせ、折りたためるようになっていま
す。
*数え方*
屏風の木枠一枚一枚を「曲」
「曲」を繋げ合わせたものが「隻」
それが2つで1セット、対になっているものが「双」です。
2・4・6・8曲からなっている屏風が多く、鎌倉時代(14世紀)以降は六曲一双が主流になりました。(平安時代などでは八曲一切などがよく見られます)
江戸時代ごろになると二曲や一隻などの少し小さい作品がよく制作されるようになりました。
武士や町民などが裕福になっていったため、あまり広くない部屋にも飾ることのできる屏風が登場したのです。
*「2つで1作品」のものがある*
屏風は、2つで1セット(一双)のものがある、と言いましたが、これは屏風の特徴でもあります。
2つで一つの絵を描いている場合、そのちょうど中央にあたる部分で、作品が分かれているからです。
こちらの屏風では、中央の大きな川が真っ二つです。
展示される時はぴったり横につけて並べられますが、実際に使用する時はきっと間がかなり空きますよね。そんなことを考えながら鑑賞すると、面白い発見がありそうです。
*低い視点で見る*
屏風は部屋に置いてあるものなので、当時の人々は座って観る機会が多くありました。
そのため、絵師たちも座って鑑賞することを念頭に置いて制作されました。
屏風にはよく風景画が描かれますが、座った時に「目線の上」になる屏風の上部分は空が描
かれていたりします。
(写真)月に秋草鶉図屏風 酒井抱一 144.5×143.7cm 山種美術館
*折り目をポイントに見る*
屏風は美術館ではよく、ぴんと開いた状態で展示されていますが、本来は曲げて使用される
ものです。
絵師たちもまた、屏風を「立体物」としてとらえて作品を制作していたようです。
(写真)仙人高士図屏風重要文化財狩野永徳16世紀後半 京都国立博物館
こちらの作品は凹凸をよく考えて鑑賞すると、人物が奥の方に見えるように配置されていることが分かります。
いかがだったでしょうか。
内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください。
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投稿 2020.03.09
更新 2020.04.09
参考