白隠慧鶴
こんばんは、今日は
奇想の絵師 白隠慧鶴(はくいん えかく)についてお話します。
*基本情報*
生没年 1686-1769年
時 代 江戸中期
居住地 静岡(京都)
代表作 達磨図
特 徴 型破りな描き方
その他 曾我蕭白に強い影響を与える
白隠は、臨済宗の禅僧です。先日紹介した書籍「奇想の系譜」では紹介のないものの、同じように奇想の絵師として知られた絵師でもあります。
白隠は絵を独学で学んだとされており、禅の教えを表した絵を描いています。
白隠のエピソードの一つとして、「42歳の時にコオロギの声を聴いて仏法の悟りを得た」というものがありますが、不思議な人であったということが伺えますね。
*型破りな描き方*
(写真)達磨図 192.0×112.0㎝ 18世紀 萬壽寺
なぐり書きしたような達磨の絵。しかし、この作品では下書きや描き直しの跡が残っているらしく、相当構図を練って描かれたことがわかります。
あえて、写実的でないからこそ、恐ろしく激しい顔の表現が強調され、達磨大師が「人」を超越した存在であることを表現したのでしょうか。
*禅の教えを表した絵*
白隠は、禅僧であることもあって、様々な禅の教えを絵でわかりやすく民衆に教えようと試みた人物でもありました。
(写真)隻手布袋図 1766年 92.7×29.2㎝ 永青文庫
こちらの絵は、片手を差し出して何か話しているような絵
これは、「両手を叩けば音がするが、隻手(片手)ではどんな音がするか聞いて来い」という、白隠が考えた言葉から発想された絵です。
常識がいつも正しいとは限らないという、禅の教え。奥が深いですね。
いかがだったでしょうか
内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください
それでは、また明日
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投稿 2020.04.04
更新
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