洛中洛外図屏風
こんばんは
今日は洛中洛外図屏風についてお話します
*概要*
意 味 京都の景観や風俗を描いた屏風絵
制作年 戦国時代(16世紀初頭)から江戸時代
形 式 屏風 六曲一双であることが多い
分 類 浮世絵
代表作 上杉本
特 徴 金地・霞で区切られている
作品数 現存するもので良質な作品は30〜40点
うち2点が国宝、5点が重要文化財
洛中洛外図屏風は、京都の街並みを描いた屏風絵です。
様々な絵師によって複数描かれており、そのいくつかが国の指定文化財となっています。
京都の華やかな、また賑わっている様子が細かく描かれており、どの作品も見るに飽きません。
*「洛」とは*
「洛」は「都」と同じ意味で、平安京のことを指します
平安京が建設された当時(平安時代)は、平安京の中の区域のことを「京中」と呼んでいましたが、鎌倉時代初期頃から「洛中」、また外の区域を「洛外」と言うようになりました
「洛」という字は中国の洛陽という都市の文字から取ってこられたもので、洛陽は唐の時代(923-936年)など、しばしば中国王朝の首都となる都市でした。
呼び名が変わったという背景には、当時の日本人(特に京都人)にとっての「中国の都」の変化があるのでしょうか。
*有名作 上杉本*
(写真)狩野永徳 1565年 160.6×364.0cm 米沢市上杉博物館所蔵 国宝
米沢藩藩主(現在の山形県)の上杉家に伝わった家宝で、織田信長から上杉謙信に贈られた作品とされています。
もともとは室町幕府13代将軍の足利義輝の依頼で制作されましたが、完成前に足利氏が死亡。そのことを知った織田信長が上杉謙信と同盟を結ぶために贈った、という波乱万丈な経緯があったようです。
洛中洛外図屏風のなかでも初期の作品で、描かれている街並みは、室町幕府13代将軍足利義輝の時代(推定1561年以降)と推定されています。
描かれている人物は約2500人。春夏秋冬、行事、名所など、非常に様々なものが豪華に、細かく描かれています。
下にリンクを貼っておきますが、「ギャラリー洛中洛外」というサイトでは、画質のいい洛中洛外図が見れるだけでなく、各所の見どころまで紹介されています。
もし興味があったら見てみてくださいね。
いかがだったでしょうか
内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください
それでは、また明日
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投稿 2020.04.09
更新
参考
ギャラリー洛中洛外 洛中洛外図陶板
http://www.rakuchu-rakugai.jp/world/world.html