フォーヴィスム 日本への影響
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フォービズムとは?特徴や有名な作品、日本への影響までわかりやすく解説 | key W art
*概要*
年 代 1912年~
先駆け 萬鉄五郎(よろずてつごろう)など
流 れ ポスト印象派の影響が強い
分 類 フウザン会・二科展など
特 徴 感覚重視の色彩(原色を多用)・激しいタッチ
(写真)裸体美人 萬鉄五郎 1912年 東京国立博物館 重要文化財
こちらの作品がフォーヴィスムの最も早い作例と言われています。
単純化された裸婦の表現はマチスのようです。
(写真)開いた窓,コリウール アンリ・マチス 1905年 ワシントン・ギャラリーオブ・アート
萬鉄五郎はキュビスムをいち早く取り入れた人物でもありました。
当時の最先端芸術に敏感に反応し,学んでいた人物だったようですね。
(写真)横臥裸婦(おうがらふ) 梅原龍三郎 1908年 愛知県美術館
萬鉄五郎が裸体婦人を描く前にも,ポスト印象派に影響された絵画はありました。
このころ梅原はパリでルノワールの指導を受けています。
人物の描き方がルノワールの晩年期の作品とどこか似ていますね。
*フウザン会*
フウザン会とは,後期印象派やフォーヴィスムに興味を持った画家集団です。
フウザンとは「木炭」という意味だとか。
中心人物は岸田劉生や萬鉄五郎。
1912年に,日本で初めて,フォーヴィスムに影響を受けた作品を集めて展覧会を行いました。
…とはいっても、ほとんど印象派の影響が強く、フォーヴィスムを感る作品は数少なかったそうですが、マチスなどに影響を受けた作品は確かにあったようです。
上にあげた萬鉄五郎の「裸体美人」は、フウザン会出展の作品でないにしろ、同時期に描かれた作品です。
フウザン会はわずか9か月ほど,たった2回展示しただけで解散したようですが,日本で起こった初めての表現主義的な美術運動だったとされ,美術史的には重要なものとなっています。
いかがだったでしょうか。
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それでは、また明日
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投稿 2020.05.01
更新 2020.05.08
参考 文化遺産オンライン