つれづれ美術手帖

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池大雅

こんばんは、今日は池大雅(いけの たいが)について、お話しします。


*概要*
生没年 1723-1776年
時 代 江戸時代
居住地 京都
分 類 文人画・
特 徴 広々とした余裕ある構図
    自由奔放でリズム感のある筆致
代表作 十便十宜図
題 材 中国の故事・風景
その他 日本の文人画の大成者と言われる





(写真)楼閣山水図 1765年頃 東京国立博物館 国宝

池大雅は,京都銀座役人の下役の子として生まれます。
書に長けた優秀な人物で7歳にはすでにその才能を発揮し、周囲の僧から「神童」と絶賛されるほどだったそう。

江戸時代中期の武士で文人画家だった柳里恭に才能を見出され、文人画を描きはじめます。



*作風*
大雅は画扇屋を営みながら中国南宋画の表現を独学で学び取りました。
それだけでなく、琳派や西洋画の独自表現を取り入れ、独自の画風を確立しました。

(写真)十便十宜図のうち釣便図 池大雅・与謝野蕪村 1771年 川端康成記念館 国宝
中国 清の李漁「十便十宜詩」に基づいて描かれたものです。
便宜とは、便利さ・良さのこと。
十便十宜図隠遁生活の便宜を画題に与謝野蕪村とともに共作した画帖です。
大雅はそのうちの「十便図」の部分を担当し、文人の理想的な生活を軽妙な筆遣いと控えめな色彩で描きました。



*日本各地を旅した*
大雅は旅と山を好んだ画家としても知られています。
理由は董其昌(中国明代末期の文人)の「万巻の書を読み万里の路を行く」という理論に従ったため?とも言われています。

フットワーク軽めで、話の流れで登山の話をしていたら「今から行こうか」という調子だったというエピソードまで残っています。

そのようなこともあってか、池大雅は中国や日本の風景を題材とした作品を多く残しています。

(写真)陸奥奇勝図 池大雅 1749年 31.7x677.7 九州国立博物館 重要文化財




いかがだったでしょうか
内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください

ちなみに、昨日の投稿で100記事達成だったようです。
一つ目標を達成することができました。
いつも見てくださる皆様ありがとうございます。もっと良い記事が書けるよう、これからも励んでいこうと思います。

それでは、また明日

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投稿 2020.05.28
更新 
参考 


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