つれづれ美術手帖

アート関連のアウトプットブログです。

天橋立と雪舟

こんばんは、今日は天橋立(あまのはしだてず)と雪舟について、お話しします。



天橋立は京都にある日本三景の一つです。
地形の珍しさや神仏の聖地であることから,古くは平安時代から和歌などでたびたび登場している場所でもあります。




(写真)天橋立図 雪舟 1501-1506年 89.5×169.5cm 京都国立博物館 国宝
破墨山水で知られる雪舟ですが,こちらの絵は真逆の写実性の高い作品となっています。
しかも,天橋立に行ってこの絵と同じ風景が見えるのは地上900mのところだそうです。
雪舟はどのようにして書いたのでしょうか
それは,様々な場所から見た風景を組み合わせて書いたものだと言われています。
実際,この作品にはいくつもの下絵とスケッチが残っており,雪舟はスケッチをもとに何度も構図を練ったうえでこの作品を描いています。

制作年からすると雪舟がこの絵を描いたのは最晩年の80代。
さまざまな風景を1画面に収める構成能力もさることながら,
現地に歩を運んで、実景を何度もスケッチしたというのは当時の交通状況などを考えると本当に驚異です・・・



*(番外編)厳島天橋立図屏風*

(写真)厳島天橋立図屏風(右隻) 江戸時代 知恩院
こちらは厳島天橋立を右隻・左隻にそれぞれ描いたもの。
雪舟天橋立とは趣が全然違ってまた面白いですね。




いかがだったでしょうか
内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください

それでは、また明日

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投稿 2020.06.04
更新 
参考 
京都国立博物館 作品データベース
https://www.kyohaku.go.jp/jp/syuzou/meihin/suibokuga/item01.html


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