つれづれ美術手帖

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雪舟等楊

こんばんは
今日は雪舟等楊(とうよう)について、お話しします。

雪舟について、私はすっかり記事にしたつもりでいたのですが、遡ってみると無く、驚きました…笑



*概要*
生没年 1420-1506年頃
時 代 室町時代
居住地 京都
分 類 漢画・水墨画
特 徴 自由さ・軽快なタッチや構図
代表作 四季山水図巻・破墨山水図 など
題 材 花鳥画
受影響 浙派・夏珪など
与影響 狩野派など
その他 水墨画の開祖



雪舟は日本の絵画史において別格の高評価を受けている人物です。

(写真)秋冬山水図 雪舟等楊 47.7×30.2cm 15世紀末~16世紀初 東京国立博物館 国宝
中国明代の浙派の画風を吸収しつつ、日本独自の水墨画風を確立しました。
南・元画や浙派の絵画を学び,それらを複合させた画風に,雪舟独自の安定感のある構図や力強い筆致が交わり独特の画風が出来上がっています。

岡倉天心雪舟の絵画を
「余すところなく表現するその筆墨から、彼の気迫と大自然のすべてを存分に楽しんでいることが伺える」と評しています。


中国へ渡り本場の中国絵画を学ぶ

雪舟は35歳頃に縁あって周防国(現在の山口県)に移り住んだのち、遣明船に乗る機会に恵まれ、当時では珍しく、本場の中国の画法を学びました。
中国ではちょうど浙派が一世風靡している時期で、その影響も見られますが、その他にも宋・元代の、とくに夏珪の絵画に興味を持ち、模写に励んだと言われています。
雪舟真筆と言われる作品にも倣夏珪の作品が多く残っています。


(写真)四季山水図 雪舟等楊 149.0×75.8cm 15世紀 東京国立博物館 重要文化財
中国滞在中に描いた作品。
岩の描き方は浙派風で、全体的に馬遠・夏珪の影響が見られる作品です。



いかがだったでしょうか
内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください

それでは、また明日

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投稿 2020.06.15
更新 
参考 e国宝 四季山水図 
http://www.emuseum.jp/detail/100310/000/000?mode=simple&d_lang=ja&s_lang=ja&word=%E9%9B%AA%E8%88%9F&class=&title=&c_e=®ion=&era=¢ury=&cptype=&owner=&pos=9&num=4
e国宝 秋冬山水図 
http://www.emuseum.jp/detail/100146/000/000?d_lang=ja


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