つれづれ美術手帖

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江戸狩野と狩野探幽

こんばんは。今日は江戸狩野と狩野探幽について、お話しします。


*概要*
意 味 狩野探幽以降 江戸で活躍した狩野派
年 代 1617年~(19世紀ごろまで)
時 代 江戸時代
居住地 江戸
分 類 狩野派・江戸狩野・漢画
特 徴 安定感・華やかな作風
始 祖 狩野探幽



江戸狩野とは、狩野探幽以後江戸で活躍した狩野派のこと。
京狩野に対して江戸狩野と呼びます。

正信から始まった狩野派は、京都を中心として活躍していましたが、
江戸幕府成立後の1617年、狩野探幽江戸幕府の御用絵師として京都から江戸に移り、狩野派の主流は江戸となりました。

江戸幕府の安定した社会のもとで繁栄した流派のため、江戸狩野の作風は特に安定感や華やかさが伺えます。

狩野探幽

*概要*
生没年 1602-1674年
時 代 江戸前
居住地 江戸
分 類 狩野派・江戸狩野
特 徴 余白の美
代表作 四季花鳥図(雪中梅竹鳥図)など
技 法 
その他 日本初の美術研究者


江戸初期の画家で江戸狩野の確立者。狩野孝信の長男で、永徳の孫にあたります。
江戸城、二条城、大徳寺妙心寺など、多くの城や寺院の障壁画を制作しました。
動植物や風景などをとにかく写生し、模写をよく行ったと言われています。


(写真)四季花鳥図(雪中梅竹鳥図) 狩野探幽 1634年 名古屋城 重要文化財
探幽は「余白の美」を見出した人物としても知られていますが、それはこちらの雪中梅竹鳥図にも見ることができます。

雪の積もった梅の木が一本と、鳥が描かれているだけのシンプルな題材で、構図も画面にしっかり治まり、安定があります。
余白が多く、普通は物寂しさや物足りなさを感じるところですが、この作品はそうではありません。
まるですっと伸びた枝先から背景や空気感が感じ取られるようです。

「何も描かれていない部分が余白として美しいと思われるためには、何も描かれない部分が余韻に満ちて、見る者に訴える力をもっていなければならないことである。」
(鬼原俊枝 狩野探幽の新しい絵画より)



いかがだったでしょうか
内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください

それでは、また明日

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投稿 2020.06.16
更新 
参考 

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