つれづれ美術手帖

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神道とギリシャ神話の共通の神

こんばんは、今回は、神道ギリシャ神話に共通する神を、いくつか紹介しようと思います。

 

*太陽の神*

神    道…天照大神(あまてらすおおみかみ)

ギリシャ神話…アポロン

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(左)岩戸神楽ノ起顕 歌川国貞 1857年

(右)Apollo Belvedere 約120-140年 バチカン美術館所蔵

 

「太陽」の神というのは、多神教の様々な宗教でも必ずあると言っていいほどメジャーな神様です。

 

天照大神は、あの「日本」を創ったイザナギイザナミの子供です。

神々がいる天上界での最高責任者で、巫女でもあったという説もあります。

「女性」として知られていることがギリシャ神話と違って興味深くもあります。

 

ギリシャ神話の太陽の神といえばアポロン

正しくは光明神(こうめい・明るい光)で、予言・芸術・音楽・医療の神と言われます。天照大神さんよりも多才だったのでしょうか。

 

 

*海の神*

神    道…須佐之男命(すさのをのみこと)

ギリシャ神話…ポセイドン

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(左)本朝英雄傳「牛頭天皇 稲田姫」 歌川国輝

(右)ポセイドン

須佐之男命は、母イザナミに会いたくて持ち場を離れてしまうマザコン&尋常でない怪力&クシナダ姫という人間と結婚した大恋愛の神です。

なんだか愛敬が湧いてきますね。

 

ポセイドンの持つ武器「トリアイナ(三又の矛)」は、大災害を自由自在に起こし、なんでも砕ける最強の武器。

粗野で怒りっぽい性格で浮気性だったらしいです。

どちらの神も、強靭な力の持ち主であることはよくわかります。それぞれの海の神の性格の違いは、日本とヨーロッパの「海」に対するイメージの違いなのでしょうか。

 

 

*「あの世」の神*

神    道…伊邪那美命(いざなみのみこと・黄泉の神)

ギリシャ神話…ハデス(冥界の神)

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(左)天瓊を以て滄海を探るの図 小林永濯 明治時代 ※左の人物がイザナミ
(右)ハーデースとケルベロス イラクリオン考古学博物館

 

伊邪那美命(以下イザナミ)は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)とともに日本を創った人物とされ、矛で混沌(カオス)をかき混ぜて島(日本)を創ります。

イザナミの死後、イザナギとのゴタゴタにより訳あって黄泉の国を治める神となりました。

 

ハデスは「隠れ兜」という、被ると姿が見えなくなる兜を持っています。

女性の扱いに不慣れで、やがて妻になるペルセポネーにどうアプローチしていいか悩むなど、無垢で純真な一面もある人物です。

 

 

いかがだったでしょうか

内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください

 

それでは、また明日

 

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投稿 2020.03.23

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