つれづれ美術手帖

アート関連のアウトプットブログです。

白銀比とキャラクターについて

こんばんは、今日は白銀比について、お話しします。

白銀比は別名「大和比」
黄金比より古くから日本で使用されており、日本人にとって馴染みのある比率です。

白銀比奈良時代の建築物である法隆寺からも見ることができます。
上部の屋根と下部の屋根の比率が白銀比だとか。

それ以前の建築物は、平安京の碁盤の目のような配置に見られるように、正方形が多用されていました。

白銀比の比率は1:√2


正方形の1辺 : 正方形の対角線が,ちょうど 1:√2です。
白銀比を知りたいときは,まず正方形を作り,縦横のどちらかの辺を対角線の長さまで延長すると,簡単に白銀比の長方形ができます。

白銀比は,A版やB版といった、普段よく使用する教科書やノートの比率に使用されていることで有名です。
特徴は、大きさが2分の1や4分の1となっていっても、縦横の比率が常に同じこと。
たしかに、A4を2枚並べるとA3になるし、B4を2分の1(半分)にしたらB5になりますよね。

ちなみにA・B列は、1929年(昭和4年)に、日本が用紙のサイズを決める際、様々な国の用紙サイズを調査して採用したものです。
A列はドイツ方式、B列は江戸時代から公用として使用していた美濃版のサイズだとか。


キャラクターの比率

キャラクターデザインにおいて,白銀比はよく使用されます。

キャラクター別縦横比(横1に対して)

しんちゃん 1.35
ミッキー  1.39
トトロ   1.40
キティ   1.42
スヌーピー 1.43
ドラえもん 1.44
マリオ   1.58
サザエさん 1.71
プーさん  1.98
ミッフィー 1.91

※参考(http://amuta.jp/asarticles/silver.html

最近のキャラクターでいうと,LINEスタンプで人気の「自分ツッコミくま」もほぼ白銀比です。
黄金比は1:1.618なので,マリオやサザエさん黄金比の方が近いですね。

ドラえもんやキティなどは顔単体でも白銀比です。(縦1:横1.4)
顔が大きく、顔より体が小さい、いわゆる2等身の体型はかわいらしさ、ふてぶてしさを表現するのに適しているのでしょう。


*補足
アンパンマン白銀比だ、という記事を見たのですが、見た感じ縦横比は1:2のような。
体形もキティやドラえもんよりプーさんのほうが近いです。
ただ、顔:胴体としてみてみるとどうだろう?と思い、画像検索して計ってみました。

プーさん   1:1.5
アンパンマン 1:1.25

やはり、白銀比ではなかったですが、黄金比白銀比と少し近くなりました。
これも安定したデザインの比率と言えるのでしょうが、横幅1:身長1.4のキャラクターより少し大人びた印象になりますね。



いかがだったでしょうか
内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください

それでは、また明日

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投稿 2020.06.08
更新 
参考 

BSテレ東 美を作り出す比率
https://www.bs-tvtokyo.co.jp/off/backnumber/backnumber01_37c.html


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