つれづれ美術手帖

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グスタフ・クリムト

こんばんは
今日はグスタフ・クリムトについて、お話しようと思います。



*概要*
生没年 1862-1918年
時 代 近代
居住地 オーストリア
分 類 抽象主義・アール・ヌーヴォー
代表作 接吻
特 徴 写実性と平面性 装飾的な模様
題 材 人物 特に女性が多い
受影響 オーギュスト・ルノワール
与影響 エゴン・シーレ



クリムトは、当時の作家たちと同様に日本文化の影響を強く受けた画家です。
クリムトは、絵画作品だけでなく、甲冑や能面などもコレクションしていたとか。
特に浮世絵や琳派の影響は濃く、全体感や細部にもその影響を見て取ることができます。


*写実性と平面性*
クリムトは、写実性と平面性という矛盾した要素を取り入れて描いています。

(写真)アデーレ=ブロッホ・バウアーの肖像 グスタフ・クリムト
女性の顔や肌の表現は写実的に描いている反面、服装や背景は平面的で、まるで琳派や浮世絵のようです。
また、背景の柄には唐草模様や光琳紋などが見られるのも特徴ですね。



*死と性というテーマ*
クリムトは、女性を官能的に描く反面、死をどこかで感じるような絵を描き続けました。

(写真)接吻 グスタフ・クリムト 1907-1908年 ベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館
クリムトの「黄金の時代」の代表的な作品です。
金箔が多く使用され、豪華で色彩豊かな雰囲気を出していますが、よく見ると二人が居るのは崖、でしょうか
不安定な場所にいるようで、見る人にどこか不安感を与えます。

この作品は、フランチェスコ・アイエツの接吻を引用したと言われています。

(写真)接吻 フランチェスコ・アイエツ 1859年
フランチェスコ・アイエツ(1791-1882年)は、ロマン主義の画家で、世紀末の退廃したウィーンの一部の富裕層の豪奢性・快楽性を描いた人物です。
愛し合っている情熱的なシーンを、安定した構図で描きながらも、斜めに広がる影が不安を表しています。




いかがだったでしょうか
内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください

それでは、また明日

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投稿 2020.06.07
更新 
参考 



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