つれづれ美術手帖

アート関連のアウトプットブログです。

東京2020オリンピックポスター そのに

こんばんは。今日は前回に引き続き、オリンピックポスターをご紹介していきたいと思います。




(写真)HARMONIZED CHEQUERED EMBLEM STUDY FOR TOKYO 2020 OLYMPPIC GAMES [EVEN EDGED MATTERS CLOUD FORM HARMONIZED CIRCLE WITH “RULE”]
野老朝尾(ところ あさお) 美術家
オリンピックのエンブレムの制作工程をポスターとしたもの。
野老さんは、オリンピックエンブレムの制作者でもあります。
エンブレムは、菱形の中点を結んで抽出した長方形の組み合わせでできています。
制作途中の作品のように見えるからこそ、エンブレムができるまでの努力や苦悩が見えてくるようで、それはアスリートの努力とも重なっているように感じます。


(写真)東京の子供/TOKYO CHILDREN ホンマタカシ 写真家
「オリンピックは選ばれた選手だけのモノではない」
という考えから、制作したとのことです。


(写真)EXTREME REVELATIONS テセウス・チャン アートディレクター
この作品はスケートボードをイメージして作られた作品だそうです。
理由は、スケートボードはもともとストリートカルチャーから生まれた文化だから。
アカデミックなオリンピックに、ストリート文化が競技として認められることは、確かに世界的にも新しい流れなのかもしれません。
この作品は、テセウス・チャンによると
スケートボードのグラインドの跡の表現
スケートボードを連想する素材の表現
数字や比喩などの表現
の、3層構成でできています。
3層は、ほとんど見えないそうですが、確かに「S」「3」などの記号が見えるような気がします。
タイトルの「EXTREME REVELATIONS」について
Extremeは過激な、最先端の
Revelationsは暴露、脅威、黙示禄といった意味があります。
テセウス・チャンの翻訳では「危険な啓示」という意味
1層のグラインド跡が、オリンピックのようなアカデミックな競技とは異質なものであることをよく表しているように思えます。


(写真)The Games People Play クリス・オフィリ アーティスト
こちらは高跳びを表現しています。
解説によると、中央の赤い丸は太陽で、その太陽を飛び越えるように配したとか。
日本の国旗や、壮大なスケール感を感じます。
この高跳びの姿のモデルは、背面飛びを世に広めたアメリカ人アスリートのディック・フォスベリー選手だそうです。
背後に薄く写る女性は何を意味しているのでしょうか。


(写真)Ludus ヴィヴィアン・サッセン 写真家
ヴィヴィアン・サッセンはオランダ人アーティスト
身体を使った大胆な写真で知られるアーティストです。
この作品は競技をすることの喜びや、文化や国籍の多様性を表現した一枚。
中央の男性は体全体で五輪の輪の一部になっています。
タイトルの「ludus」とは、悪ふざけ・遊び・冗談といったような意味を持つ単語です。
はつらつとした、元気をもらえる作品ですね。


(写真)オリンピックスタジアム フィリップ・ワイズベッカー アーティスト
オリンピックスタジアム
開催国が日本であることから、和紙を使用して描かれています。



いかがだったでしょうか
内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください

私事ですが、昨日は初めて、自分に課していた1日1投稿の課題を落としてしまいました。
待っていてくださった方、いらっしゃったら大変申し訳ありませんでした…
気を取り直して頑張りますので、暖かく見守って頂ければと思います。

それでは、また明日

* * * * *
投稿 2020.06.12
更新 
参考 
東京2020公式アートポスター
https://tokyo2020.org/ja/games/games-artposter/?segment=1*xkwj9l*s_amp_id*WmpSTkgyNWNGMkszb3FmWWlpbjhUNG9meDRlM1ZIYkZJTzhoeTJoMlJIX2dSLUZ4VF9jX0J1R0FyeWJ1WGpQTA..

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