襖絵について 鑑賞の仕方など
<サイト移転のお知らせ>
いつもご覧頂き、誠に有り難うございます
この度、本ブログを新しいサイトへ移転することになりました。当面はこのままにしておく予定ですが、移転作業完了後は削除予定ですので、引き続きご覧になりたい方は新しいサイトの方へブックマーク等をよろしくお願いします。
移転先の記事はこちら
※基本情報*
概 要
支持体 木枠に紙や絹
内 容 風景・人物・花鳥画
読み方 座って・「角」に注目
技 法
襖絵は文字通り、襖(ふすま)に描かれた絵のことです。
襖は屏風と同じく和室の空間を区切るものですが、屏風よりも空間がきっちりと分けられるので、「壁」の代わりのようなイメージです。ですので、必然的に屏風よりも大きい作品となります。
描かれるのは、風景画や花鳥画がメインです。壁紙のようなものと考えると、当時は襖絵を見て、室内にいながら旅をしているような気分になっていたのでしょうか。
*角に注目*
襖絵は前述のとおり、壁の代わりとして一部屋ぐるっと配置してあったものなので、「囲まれている」ということを意識して鑑賞すると発見があるかもしれません。
特に注目すべきは「角」
直角に面が変わる、立体表現として重要なポイントですので、当然それを意識した構図となります。
平面作品の「端」のように、作品が角で一度終わっているような表現もありますし、遠くの景色として、角の2面にまたぐように山や木などを配置して奥行きを表現するものもあります。
この襖絵も、角に山が配置されていたりなど工夫が見られ、永徳が襖絵を「立体物」として捉えていたことがわかります。
*座って鑑賞する*
襖絵は、当時座って鑑賞される機会が多かったため、襖の下部分に多く力を入れたり、座ったときの視線で高さを計算して描かれます。
襖下の部分に注目してみると、特に力をいれて描かれていたことがわかります。
当時は今ほど室内が明るくなく、夜は特にろうそくのゆらゆらとした柔らかな光の中で見られていたということを考えると、よりその意図も感じられるのかもしれません。
いかがだったでしょうか。
内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください。
* * * * *
投稿 2020.03.11
更新
参考