つれづれ美術手帖

アート関連のアウトプットブログです。

五行説

こんばんは

今回は、五行説ごぎょうせつ)について、お話します。

 

*概要*

意 味 万物は5種類の元素からなるという説

発祥国 中国

発祥年 紀元前305〜240年頃

 


古代中国に端を発する自然哲学の思想です。

五行思想は、中国戦国時代(紀元前305年頃 - 紀元前240年頃)に生まれました。

日本では、鎌倉時代頃から文献で確認できていますが、いつこの思想が渡ってきたのかはわかりません(また調べてみようと思います)

五行思想が生まれるそれ以前は、陰陽説という、万物は陰と陽の2種類からなるという説がありました。

 

すべてのものは火・水・木・金・土の5種類の元素からなっている、という考え方ですが、様々なものがその5つの元素に当てはめられ、考えられました。

そのため、5つの元素にそれぞれ対応する色や方角、季節などがあり、特に色と四季を合わせて、青春、朱夏、白秋、玄冬といった言葉も生まれました。

f:id:fumi23art:20200410173718j:image

例えば、東西南北の他に中という考えがあったり、「冬」のイメージが黒だったり、、

詳しく見ていくと、まだまだありますが、これだけでも現在の認識とズレがあって面白いですね。

「土」という物質の存在が、個人的には面白いです。

 

この考え方は少なからず絵画にも影響しています。

昨日紹介した洛中洛外図屏風にも、室町時代の初期のものはこの五行思想によって、それぞれ対応した方角にそれぞれの季節が描かれました。

また今度、洛中洛外図屏風の作品と比較してお話しできたら、と思います。

 

 

いかがだったでしょうか

内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください

 

それでは、また明日

 

* * * * *

投稿 2020.04.10

更新 

参考