つれづれ美術手帖

アート関連のアウトプットブログです。

浮世絵

こんばんは、今日は浮世絵について、お話しします。

 

*概要*

意 味 江戸時代に成立した絵画のジャンル

    風俗画のようなものが多い
時 代 江戸時代
地 域 江戸が中心
創始者 菱川師宣(?)
分 類 浮世絵
流 れ やまと絵(狩野派や土佐派とも関連する)
特 徴 庶民のなかで流行
種 類 肉筆と版画がある
技 法 墨摺、錦絵、雲母摺りなど
題 材 美人画、役者絵、名所絵、風俗など、多種類

値 段 一般的なサイズで、現代なら1枚400円程度

 

 

浮世絵の「浮世」とは現在のこと。

とくに、はかないとか、変わりやすい、無常というような意味合いも込められています。

風刺的な作品も多くあったため、江戸後期頃には厳しく取り締まりがありましたが、逆に、それほどまでに人気となったジャンルでした。

 

 

*庶民のなかで流行*
浮世絵には、肉筆(筆で直接描いたもの)と版画(印刷物)があります。
江戸初期(1600-1764年)は肉筆画が多く、この時期の浮世絵として有名な絵師は菱川師宣です。(ちなみに、彦根図屏風や洛中洛外図屏風などもこの時期の浮世絵という分類になります。)

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(写真)見返り美人図 菱川師宣 東京国立博物館
菱川師宣は1670年頃に絵画作品としての版画を確立しました。

当時は墨のみの墨摺という一色の版画でしたが、菱川師宣は後に2色刷りの版画作品(丹絵)まで制作したようです。

 

版画は特に、大量生産を行い安い値段で売ることができたため、庶民に広く広まりました。
版画を制作する工程としては、作画・彫り・印刷と、工程によって分業する体制が出来ていき、その体制の確立もあって浮世絵は大流行しました。

 

 

*浮世絵の発展*

江戸中期(1765 -1801年)になると、裕福な武士たちからも需要が高まり、たくさんの色を使用した版画が誕生しました。
その多色刷りの版画を「錦絵(にしきえ)」と呼び、特に鈴木春信はその錦絵を得意としました。

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(写真)坐舗八景 塗桶の暮雪 鈴木春信 1766年 東京国立博物館


また、役者大首絵という、有名人を描いた半身像を作り始めたのもこの頃
こちらは東洲斎写楽が得意としました。

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(写真)市川男女蔵の奴一平(いちかわおめぞうのやっこいっぺい)東洲斎写楽 1794年 東京国立博物館


江戸後期(1802年)からは、歌川広重などが、その土地の名所を描く名所絵が登場しました。

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(写真)東海道五十三次之内 蒲原 夜之雪 歌川広重 1833-1834年 知足美術館

 

 

いかがだったでしょうか

それぞれの技法や絵師については、また今度お話ししたいなと思っております。

内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください。

 

それでは、また明日

 

* * * * *

投稿 2020.04.15

更新 2020.04.24

参考 

浮世絵復刻版版画 (浮世絵の工程について写真付きで解説されています)

https://kanazawabunko.com/?mode=f11

くもん 子ども浮世絵ミュージアム 「浮世絵ができるまで」

https://www.kumon-ukiyoe.jp/flow.html