つれづれ美術手帖

アート関連のアウトプットブログです。

書院飾り

こんばんは

今日は書院飾りについて、お話しします。

 

*概要*
意 味 書院に文房具等を飾ること
時 代 室町時代(1500年頃)から
内 容 唐物(からもの)を飾る

    (唐物とは、中国から来た書や絵画、陶磁器等)

その他 のちに書院・床の間・違い棚などの飾りと

    合わせて座敷飾りと言われるようになる

 


書院とは、床の間の隣に設置する、文房具類を置く低い棚で、出窓のようなところのことを言います。

室町時代の日本では、中国の文化に対するあこがれが強くありました。
そのため、武家たちは中国から輸入された書や絵画、陶磁器など(唐物)を座敷に飾るようになりました。
それらの飾り方には決まりがあり、飾り方の手引書がありました。

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(写真)小河御所併東山殿御餝図(おかざりず)1486年 徳川美術館 日本建築史図集より

本によっては飾り方の決まりだけでなく,中国の絵師の評価や道具類の解説などまで載っていたとか。

武家らしいというか、日本らしいというか・・・ですね。

 


ちなみに、飾られた唐物は、中国では特別貴重なものでないものが多くありました。
当時の日本にとって、中国での物の評価はたいして気にしていなかったようです。
大事なのは中国の文化であること。
憧れの国のものはどれも魅力的であったことでしょう。

 

 

 

いかがだったでしょうか

内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください

また後日、詳しい飾り物を紹介できたらと思っています。

 

それでは、また明日

 

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投稿 2020.04.16

更新 

参考 

https://images.dnpartcom.jp/ia/workDetail?id=TAM000597