つれづれ美術手帖

アート関連のアウトプットブログです。

アニミズム

こんばんは、今日はアニミズムについて、日本の「神道」を例にお話しします。

 

*概要*
意 味 すべてのものに魂が宿っているという考え方
起 源 19世紀後半(1870年頃)定着した言葉
由 来 ラテン語のanima(アニマ・霊魂や生命)

その他 多神教であることが多い

 

そもそも、宗教は、今から6〜3万年前、人類の脳の発展と共に出現しました。

ヒトが、様々な物の知識を持つことで、物と人の似た性質を見つけ、「物や人は同じ」=「すべてのものに魂が宿っている」と考えるアニミズム的思考に至ったと考えられています。

 

 

*日本のアニミズム神道」*

意 味 自然を信仰する日本の民族宗教

時 代 縄文時代頃に成立?

 神  八百万の神

創始者 なし

聖 典 古事記風土記など(8世紀初頭)

 

神道は、古代日本に自然発生的に生まれた自然信仰で、アニミズムを根本としています。

八百万の神について、古来の日本では「八」は「多い」という意味で、「八百万」は無限に多いという意味です。

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(写真)キノコ形土製品 高さ5.2cm  縄文時代(前2000〜前1000年) 秋田県立博物館

こちらは神道ができたと言われる縄文時代の墓の埋葬品。豊作を願って作られたのでしょうか?他にも動物らしい形の土器などもあり、自然信仰の現れがわかります。

 

古代日本では自然のあらゆる物やことに神を見出し、信仰しました。

例えば、葉・岩・木・水・火・雷・蛇・家・刀・手の力・幸福など…

 

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(写真)大社縁結図 歌川豊国(三代) 1851年

神々が縁結びのために集まったというシチュエーション。

実はどの神も当時の役者の似顔絵なんだそう。

 

こうした多神教の考えから、のちに中国からやってくる仏教や道教、ヨーロッパから来るキリスト教などを「八百万の神」の一員として迎え入れる、という流れが見えてきますね。

内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください

 

 

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投稿 2020.03.21

更新 

参考
立教大学 文化人類学HP 【第23回】アニミズムとは何か?
https://www2.rikkyo.ac.jp/web/katsumiokuno/CA23.html
アニミズム」の意味とは?「シャーマニズム」との違いや例も
https://biz.trans-suite.jp/23805#i-9

和楽

https://intojapanwaraku.com/jpart/2118/