寄木細工
こんばんは、今日は寄木細工について、お話しようと思います。
*概要*
意 味 木を組み合わせで模様を作る伝統工芸
時 代 江戸時代末期
地 域 神奈川県箱根
分 類 工芸
代表作 秘密箱箱など
題 材 日本の伝統模様
寄木細工は、様々な色合いの木を組み合わせ、貼り付けることで模様を作り出す伝統工芸です。
寄木細工は、江戸時代末期、木材の種類が豊富だった神奈川県箱根で生み出されたといわれています。
現在、箱根の山林は国の保護区となっているため、材料には他の地域のものが使用されているそうです。
(写真)箱根駅伝のトロフィーは、寄木細工でできていることで有名です。
作り方
寄木細工は、長細く加工した木を膠(にかわ・日本の伝統的な接着剤)でぴったりと張り合わせ、模様を作り出します。
寄木細工で作り出される模様は、日本の伝統模様の市松や麻の葉、青海波など。細密で素敵な模様の数々で、見る人を魅了させます。
張り合わせたものは、そのまま使用する場合もありますが、多くは金太郎飴のように薄く切り、箱などの表面に貼り付けます。
(写真)秘密箱 仕掛けを解かないと開かない箱
昔から引き継がれている伝統的な寄木細工は、上のように緻密な模様で敷き詰められたもののことを言いますが、最近は簡略・洗練されたデザインもあり、多種多様な変化を遂げています。
海外の寄木細工
寄木細工は海外にも存在します。
以下では、少しそれらについて、ご紹介します。
*マーケトリー
16世紀頃から、ヨーロッパで生まれた寄木細工。
主に家具などの表面を装飾するために使われており、主に木を使用しますが他にも骨や貝の真珠層、金属なども使用することがあります。
*パーケトリー
こちらもヨーロッパで生まれた寄木細工。
マーケトリーと何が違うの?という感じですが、こちらはおもに幾何学模様の細工を施します。
*タラセア
少なくとも19世期頃にはあったとされるスペインの寄木細工。
もともとは、中世アラビア人によってスペインに伝えられたもので、木材を中心として様々な素材がしようされています。
手の込んだ細工の家具や工芸品に現在でも広く活用させています。
それぞれ特徴の違う木材や貝、動物の角などが素材になって豊かな表情を表現してくれています。
いかがだったでしょうか
内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください
それでは、また来週
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投稿 2020.08.28
更新
参考