つれづれ美術手帖

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百鬼夜行絵巻

こんばんは、今日は百鬼夜行絵巻についてお話します。


*概要*
意 味 妖怪たちが行列をする(百鬼夜行)様子を描いた絵巻物の総称
時 代 室町時代から
分 類 絵巻物
流 れ やまと絵
特 徴 同名・同種の絵巻物としてはたくさんのバリエーションがある
代表作 大徳寺・真珠庵の「百鬼夜行図」重要文化財

 


百鬼夜行絵巻が描かれ始めたのは,室町時代と言われており,以降明治・大正に至るまで様々な時代で描かれてきました。
百鬼夜行絵巻」という名称が現在では最も知られていますが,「百鬼ノ図」「妖怪絵巻」などという名前で同じ題材が描かれているものもあります。

 

 

*起源について*

百鬼夜行」の元は,2説あると考えられています
・「平安時代頃から存在した説話」説
・「鳥獣人物戯画」説

 

説話に関しては,平安時代後期頃に作られたとされる「古昔物語集」などから作られたともいわれています。
鳥獣人物戯画に関しては,擬人化などの観点からすると類似点が出てきそうですね。
百鬼夜行では,お皿や楽器など,そもそも生き物でないものも擬人化されています。
その点では,擬人化の発展ともとらえることができるのでしょうか。
鳥獣人物戯画に関しては,以前ご紹介していますのでそちらをご覧ください。

 


*代表作*

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(写真)百鬼夜行図 土佐光信 16世紀 33×735cm 大徳寺・真珠庵 重要文化財
百鬼夜行絵巻で一番有名な作品は,京都の真珠庵に伝わる「百鬼夜行絵巻」
室町時代に描かれた現存最古作として知られています。
巻頭から青鬼や赤鬼が登場し、その後も道具の妖怪である付喪神(つくもがみ)などが次々と現れて奇行を繰り広げるさまはユーモラスでどことなく楽しげです。
先ほども言ったように,道具の妖怪も存在し,本作が人気な理由でもあります。
室町時代には商業が発達して、庶民の周りに物が増えたことも,この道具の擬人化と関係があるのかもしれません。

 

 

いかがだったでしょうか

内容の認識違い等ありましたら、ぜひコメント等で教えてください

 

それでは、また明日

 

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投稿 2020.05.12

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