つれづれ美術手帖

アート関連のアウトプットブログです。

漢画

芥子園画伝

こんばんは、今日は芥子園画伝(かいしえんがでん)について、ご紹介します。 *概要* 意 味 中国初の絵画技法書 時 代 中国・清代 分 類 南宋画・画伝 著 者 李漁(りぎょ) 与影響 池大雅・与謝蕪村 その他 絵画の教科書、詩画譜として流行 タイトルの芥…

文人

こんばんは。「文人」 中国の絵画を紹介するとき、ほぼ毎回出てくる言葉ですが いったい、どのような人だったのでしょうか? 自分にも曖昧な部分があったので、 今回はもう一度、文人についておさらいしてみようと思います。 *概要* 意 味 学問・詩や書画…

京狩野と狩野山楽

こんばんは、今日は京狩野と狩野山楽について、お話しします。 *概要* 意 味 狩野山楽以降 京都で活躍した狩野派 時 代 江戸時代 居住地 京都 分 類 狩野派・京狩野・漢画 特 徴 永徳様式(雄大な構図) 装飾性豊か 肩身の狭い境遇が伺える作風 始 祖 狩野…

江戸狩野と狩野探幽

こんばんは。今日は江戸狩野と狩野探幽について、お話しします。 *概要* 意 味 狩野探幽以降 江戸で活躍した狩野派 年 代 1617年~(19世紀ごろまで) 時 代 江戸時代 居住地 江戸 分 類 狩野派・江戸狩野・漢画 特 徴 安定感・華やかな作風 始 祖 狩野探…

雪舟等楊

こんばんは 今日は雪舟等楊(とうよう)について、お話しします。雪舟について、私はすっかり記事にしたつもりでいたのですが、遡ってみると無く、驚きました…笑 *概要* 生没年 1420-1506年頃 時 代 室町時代 居住地 京都 分 類 漢画・水墨画 特 徴 自由さ…

浙派と呉派

浙派(せっぱ)と呉派(ごは)浙派と呉派は、中国 明代の絵画における二大流派です。 主に中心とした地域の違いから、浙派と呉派で分けられていますが、画風に関しても古典を重んじる呉派、違う文化の画風を取り入れる浙派,と違いがあります。以下では,そ…

訪隠

こんばんは。今日は訪隠について、お話しします。 訪隠はその名のとおり、「隠居した人物に会いに行く」という意味です。 隠居生活は文人の憧れ 隠居生活を描くことでそこに行ったような心地になる、という理由から、この題材は中国で長年好んで描かれていた…

与謝蕪村

こんばんは、今日は与謝野蕪村について、お話しします。 *概要* 生没年 1716-1783年 時 代 江戸中期 居住地 江戸→京都 分 類 漢画 特 徴 季節感の把握に優れている 気迫に富んだ水墨画 代表作 夜色楼台図 題 材 山水図・神仙図など 受影響 狩野派・明清画 …

天橋立と雪舟

こんばんは、今日は天橋立(あまのはしだてず)と雪舟について、お話しします。 天橋立は京都にある日本三景の一つです。 地形の珍しさや神仏の聖地であることから,古くは平安時代から和歌などでたびたび登場している場所でもあります。 (写真)天橋立図 …

画の六法

画の六法 1気韻生動(きいんせいどう) 生命力 2骨法用筆(こっぽうようひつ) 素描力・線 3応物象形(おうぶつしょうけい)描写力・形 4随類貝武彩(ずいるいぶさい) 彩色力 5経営位置(けいえいいち) 構成力 6伝移模写(でんいもしゃ) 模写 画の…

渡辺華山

こんばんは、今日は渡辺華山について、お話しようと思います。 *概要* 生没年 1793-1841年 時 代 江戸時代後期 居住地 愛知 分 類 漢画 代表作 鷹見泉石像 特 徴 写実性の高い陰影表現・鋭い線 その他 西洋の写実表現を取り入れる (写真) 佐藤一斎像 渡辺…

池大雅

こんばんは、今日は池大雅(いけの たいが)について、お話しします。 *概要* 生没年 1723-1776年 時 代 江戸時代 居住地 京都 分 類 文人画・ 特 徴 広々とした余裕ある構図 自由奔放でリズム感のある筆致 代表作 十便十宜図 題 材 中国の故事・風景 その…

彦根屏風と琴棋書画

こんばんは、今日は彦根屏風(ひこねびょうぶ)と琴棋書画(きんきしょが)について、お話しします。 *概要*年 代 1629-1634年頃時 代 江戸時代初期 1629-1634年頃作 者 不明 狩野派絵師説が有力分 類 風俗画 流 れ 漢画特 徴 見立て絵(琴棋書画)場 面 …

瀟湘八景

こんばんは、今日は瀟湘八景(しょうしょう はっけい)について、お話しします。 *概要*意 味 瀟湘を季節と絡ませて描いた8つの名所のこと 中国の山水画の伝統的な画題発 祥 中国 宋迪(そうてき・11世紀後半の士大夫)場 所 瀟水と湘江の合流するあたり …

夏珪 院体画の第一人者

こんばんは、今日は院体画の第一人者、夏珪についてお話しします。 *概要* 生没年 不明時 代 鎌倉時代居住地 中国・南宋 分 類 南宋画 特 徴 みずみずしい墨筆・対角線構図技 法 院体画 夏珪は馬遠と同じく、寧宗の時代(1195〜1124年)に活躍した院体画の絵…

画賛 掛軸の「賛」について

こんばんは、今日は掛軸によく見られる「画賛(がさん)」について、お話しします。 *概要* 意 味 鑑賞者が作品に書く賛辞 時 代 平安時代〜 分 類 漢画 掛軸に多い 題 材 人物(頂相)・風景が多い 特 徴 詩(漢詩・和歌・俳句など)が書かれることもある その…

如拙 日本の漢画の祖

こんばんは、今日は如拙(じょせつ)について、お話しします。 *概要*生没年 不詳時 代 南北朝時代から室町時代中期(1330-1450年頃?)居住地 京都?分 類 漢画特 徴 中国漢画を意識した絵代表作 瓢鮎図その他 漢画の祖と呼ばれる 雪舟や長谷川等伯・狩野派…

墨の遊び 墨戯(ぼくぎ)

こんばんは 今日は漢画の一種「墨戯(ぼくぎ)」について、お話しします。 *墨戯(ぼくぎ)*意 味 これまでの運筆法や構図にとらわれず、自由奔放に描く描き方分 類 漢画特 徴 簡略化・でたらめな筆使い時 代 中国北宋末期から南宋画 題 竹、梅、枯木や石…

絵画の真・行・草

こんばんは、今日は絵画の「真行草」についてお話しします。 「真行草」と聞くと、書道の書体を思い浮かべると思いますが、この言葉は、書道界で生まれたものの、絵画や華道、連歌などでも存在します。中国では、「詩画一致」という、詩と絵画は同じものだと…

道釈画とその登場人物について

こんばんは、ふみです。 今回は道釈画と道釈画によく出てくる人物についてご紹介します。 *道釈画(どうしゃくが)*意 味 道釈(道教と仏教)関係の人物画時 代 日本では鎌倉・室町時代に流行人 物 出山釈迦、維摩、羅漢、観音、達磨(だるま)、寒山拾得な…

漢画と頂相について

こんばんは、ふみです。 今日は、「漢画」についてお話しします。 *概要*意 味 中国の宋・元の時代の絵画のこと 類義語 唐絵時 代 鎌倉時代以降に渡来地 域 中国 (宋・元時代)絵 師 (中国)馬遠・梁楷・夏珪・牧谿 (日本)如拙・雪舟など 流 れ 唐絵特 徴 …